石英ヒーターの特徴などについて
石英ヒーターとは、石英でできた管の中に金属の発熱体を封入し、そこから発生する赤外線によって周りを暖めようとするものです。
これを利用している代表的な暖房器具は昔ながらのこたつで、スイッチを入れると赤く光る部分がまさにこれに該当しています。
特徴は、比較的少ない電気で効率的に暖まることですが、一方ではスイッチを入れてもすぐには暖かくなりません。
数十秒から1,2分たってようやく感じられるようになりますので、急いでいるときには少しもどかしい気がするかもしれないのがデメリットです。
また、石英はガラスと同じ材質でできており、普通のガラスよりは強度が高いものの、強い衝撃を与えると割れたりすることもあります。
一方で、昔ながらの電球の大型版のように思う人もいるかもしれませんが、内部に封入されているのは電球に使用されているような細いフィラメントではなくてある程度太さのあるニクロム線です。
そのため、通常の衝撃では線が切れたりするようなことはまず考えられませんので安心できます。
白熱電球はフィラメントの細さもあって、内部に空気というか酸素があると反応して切れてしまいますのでアルゴンガスなどが封入されていますが、ニクロム線の場合はたとえ加熱されたところでそのような反応を心配する必要はほとんどありませんから、内部は普通の空気となっており、石英は単に人が直接触れてやけどや感電することを防ぐためのものとなっています。