耐震診断で建物の耐震性をチェック
地震大国の日本において住宅などの建物の耐震性について、高い安全性と最先端の技術、そして厳しい基準が求められています。
震災で一番の被害が出るのは建物の倒壊や損壊といった建物事故で、建物の耐震性が低いことにより人命に関わる重大な事故に繋がります。
そのため、日本の建物にはそれぞれ国によって建築基準法と言う耐震基準が設けられていて、新たな建物は基準を満たすように建築されています。
また、建築基準法は震災の度に改定され、より厳しい基準へ変更される他、耐震性が基準に満たない古い建物の場合は耐震診断が行われます。
耐震診断は主に1次から3次までの3つのレベルに分類され、それぞれのレベルに応じて建物の調査が行われます。
1次診断では柱や壁の断面積から耐震性がチェックされるため最も簡易な方法ですが、的確な耐震補強をするのは困難です。
2次診断は、1次診断に加えて鉄筋の影響も計算されることにより正確性が増すため、公共施設等の建物にも適応される一般的な方法です。
3次診断は、2次診断に梁の調査も行われるため最も精度と信頼性が高く、高水準の耐震診断が可能になります。