FRP製タンクの購入で起きるデメリット
FRP製タンクはプラスチックの原材料に繊維を配合して作られたタンクであり、とても軽いのに耐久性があり、強い衝撃を受けても破損しにくいという特徴があります。
これはそれまでに主流であった鉄製タンクの欠点を補うことができるので、現在では利用者のほとんどがこのタンクを使うようになりました。
一般的にタンクは液状のものか農作物を一時保管するために利用されていて、貯蔵している期間でその物品の品質が劣化するのでは使う意味がありません。
鉄製は酸化することで腐食してしまいため、空気が入ることで品質の劣化を招いてしまいます。
FRP製タンクはこのような事態になりにくいので貯蔵するには最適と言えますが、所持することで発生する欠点もあるので注意が必要です。
FRP製タンクの最大の欠点は処分が難しいことであり、強度があるので壊して小さくしたり、焼却して廃棄するという方法が使えません。
焼却に関しては配合されている原材料がプラスチック樹脂なので燃やすことは可能ですが、大量の有毒ガスを排出するので個人が勝手に燃やして廃棄できなくなっています。
種類によっては刃物で細かくすることもできますが、現在は以前と比較しても強度が高くなって人力では大変な労力を必要とします。
また、自然界に放置しても分解されていくわけでもないので、その形状は原則的には半永久的に残るでしょう。
このような特性から購入者は使わなくなった場合の廃棄方法まで考える必要があり、大きさと原材料の成分から回収してくれる業者も限定的なので、事前にどこが取り扱ってくれるのか確認するようにしてください。